Best Selection 150【50-1位】

 こんにちは。みやたです。

 さて、いよいよ「Best Selection 150」の最終回です。今回は上位50枚をお届けします。前回の記事でも軽く触れましたが、今回紹介する全ての写真は、僕が愛してやまない洗練・厳選された自信作です。ぜひ楽しんでいってください!

 それでは50〜1位までをご紹介!カウント〜〜ダウンッッ!!!

 

50位

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この位置に一点置きすることの利点として、全体が構図的にキュッと引き締まり脳に優しい(戸惑いなく鑑賞できる)仕上がりになることが挙げられます。天気にも恵まれて良い写真になりました。

 

49位

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緑色のなかでもマットで色濃い緑色です。僕が1番好きな緑色かもしれません。緑に限らず、深みのある色が大好物です。マットな雰囲気から夏の蒸し暑さも伝わる良い写真です。

 

48位

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海で撮った写真は爽やかかつ鮮やかに表現するべきものだと思っていましたが、場合によっては力強くレタッチするべきときがあります。今回はそういう時で、入道雲を望遠で切り取りダイナミックに仕上げました。

 

47位

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昼間と夕方の「青空」の色は異なっています。夕方の青空は夜が近いため、暗く重く深い色をしています。この写真では夕方の青空と夕焼けを滑らかなグラデーションで表現できました。ここでこの景色を美しいと思った記憶がずっと残っています。

 

46位

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初めて三脚を使って夜景を撮ったときの写真です。すべての要素が大好きです。目に優しい夜景レタッチをするための術を得た、思い出深い一枚でもあります。

 

45位

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ミニマルな写真に対しての憧れが強まっていった頃に撮れたものです。みなさんのなかには「これのどこがいいの?」と内心思った人がいるでしょう。完全さと不完全さを合わせ持ったこの写真は紛れもなく僕の自信作です。

 

44位

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雨上がりの博多、冷えた街と暖かい屋台のそれぞれの温度感を絶妙に表現しており、暖色調整とも寒色調整ともとれる不思議な一枚です。人物がシルエットで写っているのも加点ポイント。ここで一気に外の寒さが伝わります。

 

43位

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波打った稲からは風の音を感じ、爽やかな緑色からは初夏の空気を感じます。静止画を眺めているだけなのに、五感を刺激することでまるでその場にいるかのように思わせてくれる風流な写真です。ちなみにグリーンは写真家の濱田英明さんを参考にしました。

 

42位

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大学の文化祭で展示したお気に入りの写真です。作成したポストカードは本当に多くの方に買ってもらえました。アンバランスな構図が特にお気に入りです。シャドウに乗せた軽いグリーンもこだわりポイントの一つ。気づきました?

 

41位

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京都東福寺はスケールの大きなお寺で、どのように撮ろうか現場で試行錯誤していました。この一枚では、本堂の力強さを秋の紅葉をアクセントに見事に表現できています。新緑の季節に行っても良さそう!行きたい!

 

40位

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船写真の最高傑作です。ジブリ作品のような世界観を演出できました。「川」という地理が雲に覆われた山々に囲まれているが故に生み出されるムードがあります。川の地理要素をすべて写真に詰め込むことができました。

 

39位

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なにが好きって、彼らの表情です。ここまで自然な笑顔を引き出せている写真は珍しく、評価はぐんぐん高くなります。もちろん色調やトーンにも自信はありますが、やはり表情が素晴らしいと思っています。2人の悩殺スマイルが炸裂しています。

 

38位

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42位同様、文化祭で展示した写真です。ストリートを斜角で撮ることで、ネオンサインが所狭しと立ち並ぶ集合感を表現しました。加えて、被写体と他の要素(構図、色調、トーン等)の相性が完璧。お気に入りの夜景用プリセットになりました。

 

37位

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たくさんの素晴らしい要素が詰め込まれた一枚。その中でも一番のお気に入りポイントは奥行き感です。視点が奥に移るにつれ、黄→青→白と色味が移り変わっていきます。旅行を重ねるうちに、自然の美しさの根幹にあるのは色の移ろいであると気づきました。

 

36位

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この光景を目の当たりにしたとき、「最高の一枚になる」と確信しました。銀座という、東京で一番奥行きのある街の特性を活かしたドラマチックなモノクロームです。

 

35位

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風景写真の全要素うち、最も調整次第で個性が発揮されるともいえる2つの色が「青」と「緑」でしょう。この二色の合わせ方に、撮り手の趣向・個性が明らかに出ます。僕はこの写真の青と緑がとても好きなんです。

 

34位

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縦構図の良さが顕著に見て取れる写真です。横構図では写真全体から多くの情報を受け取れるのに対し、縦構図では主被写体が最も大きな情報として入ってきます。存在感の大きな看板を大胆に捉えた写真です。

 

33位

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スナップに写る人数が増えれば増えるほど、写真の潜在的な「日常感」が増します。そして日常感が増すほど写真としてのカッコよさのレベルは落ちていくのが通例ですが、この写真ではその場の特性を活かしてなんともクールに仕上げています。最高の一枚です。

 

32位

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多くの人から好意的な意見をもらうことができた一枚です。みたままつりで撮影される写真の多くは提灯にフォーカスされたものばかりで独創性に欠けすぎていたので、視点を変えて撮りました。遊び心、型にはまらない意識は写真に限らず人生において常に持っていたい考え方です。

 

31位

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お気に入りポイントは二つ。まずは夏の季節感を心置きなく表現できていること。そしてヨットが並んで2艇泳いでいることです。これが1艇であれば順位は大きく陥落します。まさにシチュエーションに恵まれた写真の一つです。

 

30位

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完璧を超えた一枚、とでも言うべきか。写真に「インパクトレベル」的なパラメータがあるとするならば、これはみやた史上最高といえるくらい衝撃的な写真でしょう。いまだにこれを自分が撮ったとは思えません。素晴らしい。

 

29位

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ただ銀座の和光を大胆に捉えているだけの写真ではありません。下層に走る車やタクシーも画角に入れることで、銀座の街における和光の存在感・規模感が強く伝わってきます。この「ボス感」が恐怖でもあり最高に格好良くもあります。

 

28位

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もともとイルミネーションを撮るのは苦手でしたが、この日は覚醒していました。小雨が降っていたということもあり、歩道までも青く輝いているのがすごく綺麗です。ストーリー性にも満ち溢れたロマンチックな写真になりました。

 

27位

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こちらも色々な方に褒めていただいた写真です。一瞬を切り取るという表現のなかには、何か動的な行動の余韻があるという意味が含まれていると思います。被写体の彼のもつ赤いジャケットがその余韻を持っており、さらに背景の海との色彩の対比がバッチリなので高順位です。

 

26位

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ノスタルジーな枯れた暖色調整もお気に入りですが、最大の魅力は構図にあります。写真中央の稲が空に向かってビュンと伸びている様が格好良いのです。「自然と」一点に目がいく写真の一つです。

 

25位

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高千穂峡は生粋の絶景スポットであるが故に撮るのが非常に難しい場所です。事前リサーチでいろいろな作例を見ましたが、余計なことは考えずその場で思った美しい撮り方をした結果、最高の結果を出せました。高千穂峡の奥行きのある地理を最大限に生かした写真です。

 

24位

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あなたはここまで美しい風景写真を撮れますか(ドヤ顔)。青山霊園という比較的マイナーなお花見スポットで最高の情景に出会えました。ちなみにこの日は新元号「令和」が発表された日でした。思い出深いです。

 

23位

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ブレは写真を撮るうえで本来避けるべきものです。ただ、この写真ではそれを作品の美点とすることができています。その場の突き動かされた衝動で撮ったからこそ生まれたブレは、鑑賞者の感情を揺さぶることに繋がったりもします。僕は完全に虜になっています。

 

22位

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上位になるにつれ動性・瞬間性を持った写真が増えてきますが、この写真はその真逆です。建築物のみにフォーカスした、圧倒的に「静」の性質を持つ写真です。力強く厳かな空気感、深みのある色彩、端の切れた大胆な構図のみでのし上がった「超実力派」な写真です。

 

21位

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撮ること自体を目的とするのは本当はあまり良くないのだと思います。散歩をしているときにたまたま出会った景色にレンズを向けてシャッターを切るのが僕が思う理想的な写真の撮り方です。この写真はそうやって撮れたものです。

 

20位

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ファッションと同様に、写真においても「差し色」の概念は存在します。この写真における差し色は赤であり、明るすぎず鮮やかすぎないよう調整しました。スナップ性も相まってとてもクオリティの高い写真に仕上がったと思います。

 

19位

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最も生活感が溢れてる乗り物こそが「郵便車」です。奈良井宿の古風な街並みと郵便車が見事に溶け合った一枚になっています。光の三原色が良い塩梅で全て含まれていることからも色彩の相性も抜群といえるでしょう。ドラマのワンシーンのような情景でした。

 

18位

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情報量が多く散らかっている、と捉える方もいるでしょうが、すべての被写体が1:1のアスペクトに綺麗に収まっていることに僕は美しさを感じます。色々な部分で斜線的なジオメトリーを見出すことができるのが肝です。「知的」な写真があるとすれば、こういうものなのかも。

 

17位

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被写体に物凄く接近しました。普段紫陽花をみる視点とは違う角度で楽しむことができます。花を含めた植物は全て生きています。そこに美しさを見出すというのは、あっちとしても嬉しいでしょうね。ただのロマンチックな雑談でした。

 

16位

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僕のノートパソコンの壁紙にもなっている写真です。友人たちが楽しそうにしている様子を遠くから俯瞰で見たときに、その情景があまりにも綺麗だったのでシャッターを切りました。奥にかすんで見える島々から瀬戸内海の地理も楽しめる、見応えのある写真になっています。

 

15位

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前ボケ写真の最高傑作です。「鳳凰」というタイトルがぴったりな写真が出来上がりました。肉眼では絶対に見られない景色を作り出せるのも写真の醍醐味のひとつです。世界をただ写すだけでは面白くないというのが僕の一つの考え方です。要は、遊び心。

 

14位

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まるでフォトスタジオで撮ったかのような一枚がランクイン。実際には美術館で撮った写真です。この写真の何が好きかといえば余白の活用法。写真に限らずデザイン全般では余白の使い方次第で見え方が大きく変わります。視線と余白が上手く噛み合っている気持ちの良い写真です。

 

13位

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僕が好きな一点置きの位置よりさらに下に被写体を配置しました。これは夕空を縦に大きく見せるためです。邪魔なものが何ひとつない、ゆっくり時間が流れているような当時の感覚がよみがえってきます。一時はスマホの待ち受けにしていました。

 

12位

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超上位だからといって絶景ばかりがランクインするわけではありません。この写真は友人の別荘宅で撮ったもので、特に構図的な要素がたまらなく好きなのです。部屋の隅に対する角度、主被写体であるフライパンの位置など。暖色調整による温かみのある空気感も表現できました。

 

11位

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小樽運河で撮った一枚。この写真のすべてが好きです。建築物を平面で抜きとると、この写真のような面白味が出てきます。昼下がりの賑やかで爽やかな空気感が伝わってくる良い写真です。マットでもあるのにどこか爽やかな緑色も好きです。

 

さて、いよいよTOP10までやってきました。好きすぎるが故にずっと見ていられるような写真たちです。さあ、1位はどんな写真でしょうか。一気にみていきましょう!

 

10位

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第10位は東京を照らす夕陽の写真です。雲の隙間から放射状に差し込む日光を「光芒」といいますが、それをバッチリ捉えています。陽を浴びた建物による一直線の照り返しが特にお気に入り。東京で出会った景色のなかでも最も感動しました。

 

9位

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セルフィーではダントツ首位の写真です。カーブミラーに向かってカメラを構えるといった発想はありきたりですが、それを超えてくる僕のポテンシャルを感じました。自画自賛も甚だしいですが、ポーズがイケイケです。淡さのある色調もタイプなので超高評価になりました。

 

8位

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迫力ある虎の写真が第8位にランクイン。光と写真は切っても切れない関係にあります。撮影時には光が虎の目元に差した瞬間を狙いました。高順位の理由は至って簡単で、めちゃくちゃ格好良いから、に尽きます。縦構図の良さが最大限に発揮され、命の迫力が物凄いです。

 

7位

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阿蘇の大地の「デカさ」を伝えるためには、人物を取り入れることが最も効果的でしょう。阿蘇の景色は本当に忘れられません。写真もたくさん撮りましたが、しっかりと目に焼き付けてきました。日本にこんな雄大な自然があるのかと戸惑うくらい素晴らしい景色でした。

 

6位

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今まで数々の「夏っぽい写真」を撮ってきましたが、最も夏らしさが滲み出ている写真がこちらです。隅から隅まで夏の色をしています。今回は上高地の横に広がる風景を収めたかったので、敢えて横構図で撮りました。いやあ本当に大好きな写真です。

 

5位

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僕が撮影してきたなかで最も「優しい」写真がこちらです。人によって感じ方が色々変わってくる写真でもあると思います。早咲きの桜の花が快くミツバチを受け入れているように見えて、とても柔らかく優しい写真だと僕は感じました。

 

4位

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第4位は、特に作品性・アート性が強く表現されているこちらの写真です。格好よくてオシャレで遊び心もあって大好きです。実はこの写真が出来上がるまでに約1年かかりました。というのも、撮影当時は自分の写真趣向も把握できていない状態で編集がままならなかったのです。このアーティーな写真になるまでに5つくらいの編集段階は経ているでしょう。まさに''化けた写真'''です。

 

3位

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動物写真は上位に多くランクインする僕の得意分野ですが、この写真はなかでも1番です。水面に揺らめく白鳥が本当にカッコいい。全面を黒つぶしをすることで背景を敢えて映さず、非日常的な写真に仕上がりました。自分で言うのもアレですが、広告に使われていてもおかしくないクオリティだと思っています。第3位に相応しい一枚です。

 

2位

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第2位は空港の展望台から撮った奇跡の一枚です。空港の滑走路付近は「水平な建築物」だといえるほど、ジオメトリックな写真を撮るにはうってつけの場所です。そこに被写体となるおじさんの遊び心、撮り手である僕の遊び心も加わった、クールでお洒落な写真になりました。見るだけで幸せになれます。

 

1位

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はい、ぶっちぎりの一位です。これを超える写真を撮るのは非常に難しいと思います。僕が写真に求めるすべての要素において完璧を超越しているのです(語彙力)。第150位からここまで見てくださった皆さんなら、僕が写真に求めるものが何か、感覚的になんとなく分かっているかなと思います。構図と色調、被写体と位置、ストーリー性と遊び心、シチュエーションと瞬間性。全てにおいて限界突破しています。

 

 さて、いかがだったでしょうか。「おれはこっちの方が好きだな」「これ別にいい写真ではなくない?」と何度も何度も思ったでしょう。それでこそ芸術です。'''まともな評価'''が明確には存在しないのが芸術の美しさに一役買っていると思います。

 そして写真と同じ「芸術」の部屋員には「漫才」があり、その頂上決戦こそがM-1グランプリです。12月20日に決勝戦が行われます。写真と並ぶ第二の趣味として、精いっぱい楽しみたいと思います。たのしみぃぃい!!!!

 

 それでは!