写真家みやたの「7RULES」

 先日、大好きな漫才師であるラランドのサーヤが「7RULES」に出演するということで、久しぶりに当番組を観ました。サーヤ、とてもカッコ良かったです。今年のM-1グランプリ、期待しています!

 ということで(?)、写真家としてのみやたの「7RULES」をご紹介。需要がない?うるせえやらせろ!あ、いつもの調子でかなり長いよ。

 

 

RULE1 撮影 : 編集=2 : 8

 基本的に、僕が写真を作り上げるときには「撮影」「編集」の2種類の工程を踏みます。

 「撮影」とは、写真を撮ること。外に出向き、カメラを構えて、シャッターを切るという行為です。対して「編集」とは、写真をより魅力的なものにするべく、PCで色相や明度をはじめとした様々な要素を微調整することです。まあ、何となくイメージはつきますよね。

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 僕が写真を作り上げる際の、撮影と編集への慎重さの割合は、タイトルにもある通り、「撮影 : 編集=2 : 8」。すなわち、より編集に重点を置く派の人間ということになります。

 なぜこうしているのか。分かりやすい例を挙げて説明しましょう。

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 この写真は、先日の雨が降った夕方にテキトーにiPhone純正のカメラ機能で撮ったものです。ここで注目して欲しいのは「テキトーに」というところ。スマホはろくに構えず、漕いでいたチャリを3秒間だけ止めて撮りました。それは、己の編集を信じているからです。

 編集した写真がこちら。

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 まあ、見る人の感性によりますが、秋雨に濡れる道端の葉っぱがシックでカッコよくないですか??編集前の写真では出せなかった雰囲気が、この写真にはあります。編集次第で、写真を何倍にも魅力的に見せることができるのです。

 僕は、写真の性格を決める要素としては、撮影よりも編集の方を大切にしています。しかし、編集でカバーできる範囲を逸脱してしまわないよう、出来るだけ丁寧な撮影を心がけてはいます。

 

RULE2 一瞬を逃さずに撮る

 2つ目のルールは撮影に関するものです。僕は、自分が「良い!」と思った一瞬を見つけたら即座に撮影するように心がけています。以下の写真は僕が「一瞬」を捉えた写真たちです。

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 どれも1秒後には見え方が全く変わる写真です。美しさの前兆を感じたら、すぐにカメラを構えてシャッターを切る準備をする。この速度は、自分の写真的な感性を信じれば信じるほど速くなります

 人や車、生き物などの動的な被写体を写すことにチャレンジし続けることで、「一瞬」に対する反応速度はかなり速くなってきたと思います。性格が多少ガサツなのも功を奏しています。僕の性格には潔癖の要素が皆無なので、レンズを頻繁に変えるのにも抵抗がありません。結果として、速くシャッターを切ることができます。

 

RULE3 統一感は意識しない

 今から約一年ほど前、「統一感」に憧れを抱いました。統一感とは、Instagramで良く使われる言葉で「ギャラリー全体としての色味や構図のまとまり」のことですが、言い換えるならば写真家の「個性」であり「色」であるといえます。

 僕の写真には、今も昔も「統一感」がありません。ギャラリーを眺めれば分かります。

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 どれも自信作ですし、良い写真ばかりだと思います。ただ、全体としての統一感が全くありませんよね。統一感には色々あります。今回はジャンルの異なる3名の写真家さんにご協力頂いたので、紹介します。

・ソノベさん

 最初の統一感は「フィルム」によって生み出されるものです。協力してくれたのは高校時代の同級生のソノベさんです。ありがとう。

https://www.instagram.com/_iliveinnewyork/

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 当たり前のことですがフィルムの色調は環境が違えど同じなので、写真を羅列したときにはスッキリとした統一感が生まれます。そして何より無駄がなくシンプルにまとまっている構図、フィルムの良さが惜しみなく発揮されるような場面(海外のスナップだったり、青や緑を背景に置いたり)をソノベさん自身が意識して撮っているのが、全体としての見やすさに繋がっています。さすがはフィルムのプロです。フィルムに関してはもちろん、zine制作などなど、ソノベさんのクリエイティブな所はどんどん見習っていこうと思います。

 続いての統一感は「日常」から生み出されるものです。協力してくれたのは高校・大学・そして人生の先輩でもあるテルエさんです。ありがとうございます。

https://www.instagram.com/tm_158cm/

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 彼女の写真に写るのは、誰もが見たことのある情景です。それらをここまで暖かく、優しく表現するテルエさんには脱帽です。「日々はこんなに美しかったんだ」と思わされる写真ばかりで、僕には真似できません。「日常」というジャンルでの統一感のみならず、一枚一枚から溢れ出る「暖かさ、優しさ」による統一感があります。テルエさんには、写真についての考え方などもっと教えていただきたいと思います。自慢の先輩です。

 最後に紹介するのは「色味と構図」によるものです。これを実現するのは、単純なようで実は一番難しいと思います。協力してくださったのは、超実力派のフォトグラファー、ゆきとろめお さんです。ありがとうございました!

https://www.instagram.com/yukitoromeo_p/

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 写真の色味・構図(ミニマル)が揃えられているため、クールな統一感が生み出されています。そして、ゆきとろめおさんの一番の凄味というのは統一感を「完全に成立させている」ところです。多くの人がこの手の統一感を生み出そうとするとき、一つ一つの写真が「統一感」という大きな写真(のようなもの)の一部分・脇役になってしまいがちです。ただ、ゆきとろめおさんをはじめ真に腕のある人は、すべての写真を歴とした「作品」として成立させています。「統一感を出すために作品を集める」のではなく「作品を集めて統一感を生み出す」意識が大切なのだと改めて感じました。

 と、まあ、色々な統一感を見ましたが、改めて、僕のギャラリーには統一感が全くないことが見て取れます。色味も、構図も、ジャンルも、ばらばら。何の関連性もない写真ばかり撮っています。自分のギャラリーを見返して汚いと思っていた時期もありました。しかし最近になって考え方を変えてみました。

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 統一感に思考をとらわれ、縛られると、くだらない写真を量産してしまう恐れがあります。もちろん、先に紹介したお三方は成功者です。ただ、形式に捉われがちな僕は悪い方向へ向かってしまう危険性があるような気がします。ならば、統一感なんてクソ食らえ。自分が撮る写真を一つ一つ愛していきます。作風が多岐に渡る、音楽界でいうところのThe Beatlesになってやろう、ということです。それが私の第三のRULEです。長くなりました。

 

RULE4 帰宅したら即編集

 写真を撮影した日は、帰宅したらすぐにPCを開き、編集に取り掛かります。撮影枚数が多くなりそうな長期旅行の場合には、旅先にPCを持っていき、宿で編集したこともありました。なぜ、そんなに急いで編集するのか。理由は2つあります。

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 まずは、編集が楽しいからです。とにかく楽しくてしょうがないので、すぐに編集したい。単純明快な理由であり、早く編集する理由の8割はこちらです。特に傑作になりうるような写真が撮れたときには、編集したい気持ちがはやるあまり、写真をスマホに転送してモバイル版のLightroomをいじったりもします。

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 そして二つ目は、撮影時の感覚が残っているうちに編集したいからです。撮影時には「編集ではこうしよう」という大雑把な目論見を立てていることが多いです。その感覚が残っているうちに編集に取り掛かるのが「楽」です。当時を思い出すのって意外と大変なんですよね、枚数が多いと特に。なので長期旅行ではPCを持っていくのです。

 

RULE5 周りの人に感想を聞く

 僕の周りには、写真に興味のある友人がたくさんいます。彼らには、積極的に自分の写真について感想や意見を尋ねるようにしています。信頼している友人からの意見は大切にしたいのです。

 また、高校時代から付き合っている彼女からの意見は特に参考にしています。

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 彼女は、僕の周りにいる人間のなかでも特に趣味嗜好が僕と異なっていて、僕が知らない世界をたくさん知っています。さらに、友人以上に気を遣わずにいてくれるので、撮った写真の好き嫌いを正直にまっすぐに伝えてくれます。その際、「私は好き」「私は嫌い」と、あくまで個人の意見として伝えてくれるのも心地よく、たまに僕のInstagramのギャラリーを遡って意見聴取会(笑)のようなものを開催しています。

 正直、プロの写真家でもない僕からすれば、友人や彼女が満足してくれる写真が撮れればいいのです。彼らの意見を聞くことで、客観的に自分の写真を見つめ直すきっかけにもなります。本当に助かっています。関係者各位、ありがとう。

 

RULE6 真似することを恥じない

「写真上達の近道は?」という質問に対する正答の一つに「上級者の写真を真似する」というものがあります。そう、写真上級者の真似をすることで自分の写真スキルは上達します。これは間違いありません、僕自身そうやって腕を磨いてきました。

 真似といっても、モロパクリする訳ではありません。構図や色味に関するヒントを得て、自分で試行錯誤していくなかで、理想である彼らの写真に近づけていくことを、「真似」と呼んでいます。

 以下に、自分がインスピレーションを受けた写真家・フォトグラファーさん達(全員ではなく一部ですが)のInstagramのリンクと、僕が真似をした写真を載せていきます。是非それぞれの方のギャラリーを覗きに行ってみてください。

・濱田英明さん

僕が一番尊敬する写真家さんです。写真集も持っています。一生の宝物です。

https://www.instagram.com/hamadahideaki/

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・はちさん

SNSで一目惚れしました。優しい写真が大好きです。ずっと前からただの「ファン」です。

https://www.instagram.com/hachinocamera/

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・金本 凛太朗さん

ミニマルのレジェンドです。街で写真を沢山撮ろうと思うようになったきっかけは金本さんの写真を見たことです。

https://www.instagram.com/torintaro/

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・ゆきとろめおさん

先ほども紹介させていただきました。構図と色の操り方が上手すぎるので、とても参考にしています。

https://www.instagram.com/yukitoromeo_p/

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・ken tanahashiさん

モノクロに関してはkenさんを見て育ったと言っても過言じゃない。ずっとカッコいい。

https://www.instagram.com/ken_tanahashi/

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・Selfie On Film

鏡を見たら反射的に写真を撮る病気にかかってしまった原因が、こちらのアカウントです。

https://www.instagram.com/selfieonfilm/

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・nick millers さん

夜の光の扱いについて勉強させていただきました。遊び心は常に持っていたい。

https://www.instagram.com/nickmillers/

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かつおさん

全国1641市町村をすべて巡った方。その写真には優しい雰囲気があります。かつおさんを見てから劇的に写真が上手くなったような気がします。おすすめです。

https://www.instagram.com/katsuo247/

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 真似をすることは恥ずかしいことではありません。スポーツだって、達人のプレーを真似することで上達が早くなります。これからも、真似して、真似して、真似しまくっていきます。そういうことが可能な時代に写真をやれていることが、なによりの幸せです。

 

RULE7 他人の写真批判は絶対にしない

 写真には撮り手の感性がもろに反映されます。なにを美しいと感るか、なにに価値を見出すか、など、レンズを向けた先にその人なりの美学が存在しているのです。

 そんな各々の美学が凝縮された写真に対し、他人がとやかく言う筋合いはありません。許されるのは「褒める」こと、ただそれだけです。先に述べましたが、友人や彼女のように既に十分な信頼関係が構築されている場合に限っては、意見を交換するのも大切だと思います。

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 人の写真を批判することは、人の感性を否定することになります。感性とはこれまでの人生経験によって精錬されていくものなので、写真批判はその人の人生や人格ごと否定することに繋がりかねません。そんな危険なことをしてはいけないことくらい、幼稚園児でも分かります。守って当然な、7つ目のRULEでした。

 

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 以上が写真家みやたの「7RULES」でした。写真を撮る方も、撮らない方も、読んでくれましたでしょうか。長かったよね、すんません。毎回ブログ書くと長くなっちゃうんだよなー。ついつい。まあほぼ自分がこの先に見るために書いてるわけだし、ま、いっか。

 協力してくれたソノベさん、テルエさん、ゆきとろめおさん、ありがとうございました。これからもお写真楽しみにしています。

 

それでは。